「よせもの」とは?

「よせもの」とは?
「よせもの」で作られたカフス


辞書やネットで検索してもほとんど出てき来ないこの言葉。
ネットで調べると、大半は、日本食の料理のひとつで「練り物」のことを「寄せ物」とも呼ぶことが、検索で出てきます。
ジュエリーについての「よせもの」は、私の書いた記事や作品がほとんどです。

我々、ジュエリー業界では、私の技術を「よせもの」(寄せ物、ヨセモノ)と、呼んでいます。
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「彫金」というのは、字のごとく、金属を彫って形を作るもの。
「鋳金」というのは、一つの型から、溶けた金属を鋳型に流し込みいくつも、コピーを作る方法。
現在のジュエリーのほとんどが、上記の組み合わせ(1個目は、彫金でつくり、コピーする物は、「鋳金」でつくる)で、作っています。

それに対して、「よせもの」は、
ひとつひとつ、既製品である、パーツ(石を留めるツメや、金属装飾パーツ)などを、寄せ集めて作ります。
たとえ、発注が50個あったとしても、全て、ひとつひとつ、並べて作るのです。


「よせ」作業。パーツを並べる作業です。

すなわち、手作りで、形を作るのです。
とても、根気がいる作業です。
たとえば、私はティアラも作りますが、大きい物では、1つのティアラに、金属パーツを数百個も並べます。
並べるだけで、途方も無い時間がかかります。
また、そのクリスタル(スワロフスキー)も、ひとつひとつ手で入れて行かなければなりません。

そうなのです。
「ひとつひとつの積み重ね」
気持ちを込めた手作りの作品が、「よせもの」なのです。
ですので、気持ちのこもった作品は、プレゼントにも最適。
きっと、受け取った方も、喜ばれることと思います。


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